「アンティーク・ギア(古代の機械)」の新規カードが「レガシー・オブ・デストラクション」に収録されたので考察!!2枚サーチに大量展開、連続攻撃とどれも強い……。【遊戯王OCG】

おはようございます!!


DIPTERAです!!






出典:遊戯王OCGチャンネル

2023/12/17配信の遊戯王OCGタイムズにて、「レガシー・オブ・デストラクション(LEGACY OF DESTRUCTION)」に「アンティーク・ギア(古代の機械)」の新規カードが収録される事が判明していましたね。






出典:【公式】遊戯王OCG

本日(2024/1/27)は、その「レガシー・オブ・デストラクション」の発売日。


待望の新規ですし、新たに登場した「アンティーク・ギア」関連カードの考察を行いたいと思います。




今弾では5種の新規カードが登場していますね。


新規カードの考察の前に、「アンティーク・ギア」というテーマについても解説。


それでは、以下より記事本文です。




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「アンティーク・ギア」とは

出典:【公式】遊戯王OCG

2005/2/24に発売された「ザ・ロスト・ミレニアム(THE LOST MILLENNIUM)」で初出のテーマ。






出典:遊戯王ニューロン

パッケージも「アンティーク・ギア」の顔と言える『古代の機械巨人』でしたね。






出典:【公式】遊戯王OCG

ただし、2005/11/17発売の「シャドウ・オブ・インフィニティ(SHADOW OF INFINITY)」まで「アンティーク・ギア」を指定したカードは登場しておらず、テーマとしては事実上ここが初出となります。






出典:遊戯王ニューロン

余談ですが「シャドウ・オブ・インフィニティ」、個人的に昆虫族強化がとても嬉しかったパックです……。




「アンティーク・ギア」に属するモンスターは1種を除いて地属性であり、全て機械族で統一。






出典:遊戯王ニューロン

漢字表記は多くが「古代の機械」ですが、統一はされていませんね。






出典:遊戯王OCGチャンネル

アニメGXでは、デュエルアカデミア教諭のクロノス・デ・メディチが使用したテーマです。






出典:遊戯王OCGチャンネル

今弾の新規カードである『古代の機械暗黒巨人』も、遊戯王OCGタイムズ内でクロノス教諭が紹介していました。




そして、非常に珍しい事に、後のアニメ作品であるアニメ5D’sやアニメARC-Vでもテーマ単位で使用者が存在。


出典:【公式】遊戯王OCG

特にARC-Vは使用キャラが多く、一時的とは言え主要キャラのユーリすら使用していましたね。






出典:遊戯王ニューロン

複数のアニメ作品に登場したテーマは極めて少なく、3作品以上となると他には「忍者」や「アマゾネス」程度では無いでしょうか?


『ブラック・マジシャン』、『ブラック・マジシャン・ガール』の師弟や『青眼の白龍』、「クリボー」モンスターも3作品以上で使われていますが、テーマ単位では無いですしね。


アニメスタッフから愛されているテーマなのかも知れません。




性能面の特徴

出典:遊戯王ニューロン

自身の攻撃時に相手の魔法・罠カードの発動を封じる効果が多い傾向があります。






出典:遊戯王ニューロン

最上級モンスターや融合モンスターには高打点や連続攻撃、貫通効果持ちのものが多く、極めて攻撃的なテーマです。




また、特殊召喚できないデメリットを持つモンスターも散見されますね。


そのため展開力はそこそこなのですが、今弾の追加カードには展開力を強化するものも多く、物量も侮れなくなってきています。




ガジェットとの関係

出典:遊戯王ニューロン

2006/9/14に発売された「ストラクチャーデッキ-機械の叛乱-」では、何故か「ガジェット」とのシナジーを意識したカードが追加。


ただし、「アンティーク・ギア」が一方的に「ガジェット」をサポートしており、組み合わせるメリットも少ないと、余り実用的では無かったですね。






出典:遊戯王ニューロン

寧ろ、後発(2009/12/12発売)の「ストラクチャーデッキ-マシンナーズ・コマンド-」に収録された『マシンナーズ・フォートレス』の方が一緒に使われてた印象です。基本、手札コストだったけど……。






出典:遊戯王ニューロン

その後、2016/9/24に発売されたリニューアル商品「ストラクチャーデッキR-機械竜叛乱-」にて、およそ10年越しに「アンティーク・ギア」と「ガジェット」の双方に属する『古代の歯車機械(アンティーク・ギアガジェット)』が登場。


極一部ですが、「アンティーク・ギア」デッキでも「ガジェット」関連カードの採用が散見されるようになりました。




新規カード

ここからは新規カードの紹介と考察。


メインデッキのモンスターが3種、永続魔法が1種、永続罠が1種追加されています。




古代の機械暗黒巨人

出典:【公式】遊戯王OCG



テキスト

レベル8/地属性/機械族/効果モンスター/攻3000/守3000

このカード名の②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

①:このカードのカード名は、フィールド・墓地に存在する限り「古代の機械巨人」として扱う。

②:このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。「古代の機械暗黒巨人」を除く、「アンティーク・ギア」カードか「歯車街」を合計2枚までデッキから手札に加える。その後、自分の手札を1枚選んで捨てる。この効果の発動後、ターン終了時まで自分はカードをセットできない。

③:このカードが攻撃する場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。



カード名

読みは『アンティーク・ギアダークゴーレム』。


「アンティーク・ギア」デッキの俗称である「暗黒の中世」デッキが元ネタだと思われます。地属性だけど。




性能面

『古代の機械巨人』と同じく攻撃力・守備力ともに3000の大型モンスター。






出典:遊戯王ニューロン

コチラは特殊召喚が可能であり、「アンティーク・ギア」お得意の『歯車街』で容易に特殊召喚可能です。


ただ、それでも自己特殊召喚効果を持たない最上級モンスターというのは重く、投入枚数やデッキ調整は慎重に行いたいところ。




そして、肝心の効果は3つ。


①は、場と墓地で自身を『古代の機械巨人』として扱うというもの。


同名化効果により、『古代の機械巨人』のサポートカードを一部受けられますね。






出典:遊戯王ニューロン

特に、『古代の機械融合』のデッキ融合の条件を満たせる点はかなり有用です。




その他、やや受動的ですが『古代の機械究極巨人』が破壊された時の蘇生対象としても良さ気。


相手ターン中は壁にしかならない『古代の機械巨人』と異なり、こちらは後述する②の効果でアドバンテージを稼げます。






出典:遊戯王ニューロン

ただし、デッキや手札では『古代の機械巨人』ではないので、受けられないサポートが存在する点は留意しておきたいですね。




②の効果は、「アンティーク・ギア」カードか『歯車街』を合計2枚サーチし、その後手札を1枚捨てるというもの。


いや、2枚サーチは凄いですね……。


1枚捨てるので最終的には1枚のアドバンテージですが、充分過ぎる程に手札の質は良くなると思われます。




後、同名カード以外であれば同じ当該カードを2枚サーチも可能。


『古代の機械融合』を2枚サーチなんて芸当もできますね。


本当に便利だな~。




ただし、この効果の発動後はカードをセットできません。






出典:遊戯王ニューロン

『古代の機械飛竜』と同じデメリットですね。


罠カードは非常に使いづらくなるので、デッキの構築段階で採用枚数を最低限に抑えておきたいです。




③の効果は、自身の攻撃時に相手の魔法・罠カードの発動を封じるというもの。


「アンティーク・ギア」モンスターの多くが共通して持つ効果ですね。


攻撃を相手の魔法・罠カードに妨害されず、高攻撃力を存分に活かせます。




ただ、例に漏れず封じるのは魔法・罠カードのカードの発動のみであり、効果の発動は通すので過信は禁物ですね。


モンスター効果にも無力ですし。




総じて、同名化・サーチ・アタッカーと幅広い役割を持てる最上級モンスター。


どの効果も強力ですが、非常に重いモンスターですので手札で腐らせないように常に意識したいですね。




古代の機械戦車兵

出典:【公式】遊戯王OCG



テキスト

レベル4/地属性/機械族/効果モンスター/攻1300/守1300

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

①:このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。手札から「古代の機械戦車兵」以外の「アンティーク・ギア」モンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。相手フィールドにモンスターが存在する場合、代わりに自分の墓地から選ぶ事もできる。

②:自分フィールドの表側表示カード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。このターン中は自分フィールドの「古代の機械巨人」及びそのカード名が記されたモンスターの攻撃力が600アップする。



カード名

読みは『アンティーク・ギアタンカー』。






出典:遊戯王ニューロン

イラストを見るに、『古代の機械戦車』に乗った『古代の機械兵士』ですね。






出典:遊戯王ニューロン

ステータスは『古代の機械兵士』と、②の上昇値は『古代の機械戦車』と一致しています。




性能面

有する効果は2つ。


①の効果は、自身の召喚・特殊召喚時に手札から「アンティーク・ギア」モンスターを特殊召喚できるというもの。


この特殊召喚は召喚条件を無視でき、『古代の機械巨人』なども特殊召喚可能。


更に、相手モンスターが存在する場合には手札の代わりに墓地からも特殊召喚できます。




この展開効果、めちゃくちゃ使いやすいですね。


レベルや表示形式、効果無効などの制限もなく、召喚・特殊召喚時という発動条件も容易ですからね。


展開の起点としてかなり優秀です。






出典:遊戯王ニューロン

この効果で、サーチ効果持ちである『古代の機械暗黒巨人』や『古代の機械飛竜』、『古代の機械素体』を特殊召喚したいですね。






出典:遊戯王ニューロン

特殊召喚後は、『古代の機械弩士』のリンク召喚に繋げるのがスムーズでしょうか?


『歯車街』のサーチから更なる展開に繋げられます。




②の効果は、自身の場の表側表示カードを1枚破壊し、ターン中『古代の機械巨人』と『古代の機械巨人』のカード名がテキストに記されたモンスターの攻撃力を600強化するというもの。


上昇値は悪くないものの、そのまま使えばディスアドバンテージとなるので、ゲームエンドに持ち込める状況でも無ければコンボを意識したいところ。






出典:遊戯王ニューロン

「アンティーク・ギア」デッキであれば、被破壊時に「アンティーク・ギア」モンスターの特殊召喚を行える『歯車街』や『古代の機械要塞』が破壊対象として適しているでしょう。


ただ、この効果の打点強化を受けられない『アンティーク・ギア』モンスターも少なく無いので、その点は間違えないように注意したいですね。




総じて、コンボ性は高いものの、どちらの効果も展開の起点となる優秀な下級モンスター。


『古代の機械巨人』や『古代の機械暗黒巨人』、『歯車街』を腐らせないためにも、是非採用したいモンスターです。




古代の機械司令

出典:遊戯王OCGチャンネル



テキスト

レベル4/地属性/機械族/効果モンスター/攻500/守2000

このカード名の①②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

①:自分の手札・デッキ・フィールド(表側表示)から「古代の機械巨人」1体を墓地へ送って発動できる。「アンティーク・ギア」モンスター1体の召喚を行う。

②:自分が「古代の機械巨人」を召喚・特殊召喚した場合に発動できる。自分の手札・墓地から「古代の機械巨人」1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。

③:墓地のこのカードを除外して発動できる。手札から「アンティーク・ギア」永続罠カード1枚を自分フィールドに表側表示で置く。



カード名

読みは『アンティーク・ギアコマンダー』。


「アンティーク・ギア」の司令官(コマンダー)なので、もしかしたらクロノス教諭をイメージしたモンスターなんですかね?




性能面

有する効果は3つ。


①の効果は、『古代の機械巨人』をコストとして墓地に送り、「アンティーク・ギア」モンスター1体の召喚を行うというもの。


コストが特定のモンスター1種を名指しと極めて限られますが、複数の領域から墓地に送れるので、発動の敷居はそこまで高くないです。


しかし、手札や場からもコストにできるものの、アドバンテージ面から基本的にデッキ一択。


上述した『古代の機械暗黒巨人』の同名化はデッキや手札では適用されないので、元祖『古代の機械巨人』を複数枚採用しておきたいですね。




この追加召喚では、『古代の機械飛竜』や『古代の機械素体』などの優秀な下級モンスターに繋げたいところ。


前述した『古代の機械戦車兵』も、連鎖的に展開を行えて良いですね。


『古代の機械戦車兵』で手札の『古代の機械巨人』や『古代の機械暗黒巨人』を特殊召喚すれば、後述の②の効果にも繋がります。




そして②の効果ですが、『古代の機械巨人』を召喚・特殊召喚した場合に『古代の機械巨人』を蘇生できるというもの。


蘇生対象が『古代の機械巨人』なだけあり、召喚条件を無視できますね。




また、こちらが必要とするのは場と墓地の『古代の機械巨人』なので、トリガーと蘇生対象のどちらも『古代の機械暗黒巨人』で代用可能。


寧ろ、『古代の機械巨人』よりも効果で手札の質を向上できる『古代の機械暗黒巨人』を積極的に特殊召喚したいです。


トリガーの召喚・特殊召喚に関しては①でもフォロー可能ですが、リリースは軽減できないので他のサポートカードに頼りたいところ。


効果使用後は最上級モンスターが複数並ぶので、1ショットキルも難しくない物量となりますね。


無論、各種素材として使うのも良いでしょう。


墓地を肥やしつつ展開力を高められる、優秀な効果です。




③の効果は、墓地の自身をコストとして除外し、手札の「アンティーク・ギア」永続罠を場に表側表示で置くというもの。






出典:遊戯王ニューロン

対応するカードは『古代の機械蘇生』、及び後述の『古代の機械競闘』の2種のみと少ないです。


しかし、「アンティーク・ギア」デッキにはセットできないデメリットが多く、このデメリットを掻い潜りつつ即座にこれら永続罠カードの効果を使用できるので、ありがたい効果ではありますね。




「アンティーク・ギア」モンスターでは貴重な墓地効果なのも見逃せません。


融合素材や捨てるカードとしても適しています。




また、地味に攻撃力500の「アンティーク・ギア」。






出典:遊戯王ニューロン

このステータスの何が重要かと言うと、『古代の機械箱』でサーチ可能なステータスである点ですね。


墓地効果持ちである点も含め、「アンティーク・ギア」融合モンスターの融合素材に適します。




総じて、墓地肥やし・展開力強化・永続罠カードの即時発動を同時にこなせる「アンティーク・ギア」デッキのまとめ役的存在。


司令官の名に恥じません。




古代の進軍

出典:【公式】遊戯王OCG




テキスト

永続魔法

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、このカードを発動するターン、自分はカードをセットできない。

①:このカードの発動時の効果処理として、デッキから「古代の進軍」以外の「アンティーク・ギア」魔法・罠カード1枚を手札に加える。

②:1ターンに1度、自分フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。自分は1枚ドローし、このターン中、以下の効果を適用する。

●自分は「古代の機械巨人」またはそのカード名が記されたレベル5以上のモンスターを召喚する場合に必要なリリースをなくす事ができる。



カード名

読みは『アンティーク・ギアアドバンス』。






出典:遊戯王ニューロン

他に例がない訳では無いですが、「古代の機械」と表記せずに「アンティーク・ギア」と読むカードは珍しいですね。




性能面

有する効果は2つ。


①の効果は、発動時の「アンティーク・ギア」魔法・罠カードのサーチ。


言わずもがなですが、発動するだけでアドバンテージを稼げる優秀な効果です。






出典:遊戯王ニューロン

サーチ先の筆頭候補は『古代の機械射出機』でしょう。


デュエル最序盤に発動したい初動要員であり、アクセス手段が増えることで安定感が大きく高まります。






出典:遊戯王ニューロン

他には、強固な耐性付与や展開に繋げられる『古代の機械要塞』、融合召喚を行える『古代の機械融合』、サルベージを行える『古代の整備場』などが候補となるでしょう。




②の効果は、自身の場のモンスター1体をコストに1ドローするというもの。


更に、追加効果で特定のモンスターの召喚時のリリースを無くすことが可能。




このカードをサーチするために召喚した『古代の機械飛竜』を退かせ、『古代の機械射出機』や『古代の機械蘇生』の効果の発動条件を満たしにいけますね。


ドローのお陰でディスアドバンテージも生じません。




追加効果のリリース軽減では『古代の機械巨人』と『古代の機械巨人』のカード名がテキストに記された上級以上のモンスターをリリース無しで召喚できるようになります。


最上級や特殊召喚不可の重いモンスターが多い「アンティーク・ギア」デッキでは、このリリース軽減効果は大変ありがたいですね。


特に、『古代の機械司令』の①と相性が良く、リリース無しで『古代の機械巨人』や『古代の機械暗黒巨人』を召喚し、①のコストで墓地に送った『古代の機械巨人』を『古代の機械司令』の②で蘇生可能。




展開を強力にサポートしていますが、場のモンスター1体をリリースする必要があるので、あらかじめある程度の展開力を必要とする点には注意が必要です。


また、このカードを発動するターンはカードをセットできません。


このカードのみは発動前もセットできないので、『古代の機械飛竜』や上述の『古代の機械暗黒巨人』以上に罠カードを使いづらくなる点は留意しておきたいです。




総じて、初動となるカードを即座に引き込め、重い「アンティーク・ギア」最上級モンスター展開の負担も減らしてくれる、「アンティーク・ギア」デッキの潤滑油。


また、『古代の機械巨人』をテキストに含むため『古代の機械飛竜』のみならず『古代の機械素体』でもサーチでき、更に初動を安定させられますね。


「アンティーク・ギア」デッキの安定感を高めてくれる、優秀な永続魔法です。




古代の機械競闘

出典:【公式】遊戯王OCG




テキスト

永続罠

このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。

①:自分のモンスターゾーンの「古代の機械巨人」及びそのカード名が記されたモンスターは相手が発動したモンスターの効果を受けない。

②:相手フィールドにモンスターが存在する場合に発動できる。自分フィールドの「古代の機械巨人」を含む、自分のフィールド・墓地のモンスターを融合素材として除外し、「古代の機械巨人」のカード名が記された融合モンスター1体を融合召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターは1度のバトルフェイズ中に3回攻撃できる。




カード名

読みは『アンティーク・ギアデュエル』。






出典:遊戯王ニューロン

「デュエル」がカード名に含まれるの、地味に珍しいですね。






出典:遊戯王ニューロン

他には、『決闘竜 デュエル・リンク・ドラゴン』、『決闘塔アルカトラズ』、『デュエル・アカデミア』、『ライディング・デュエル!アクセラレーション!』、『エンタメデュエル』の5種だけです。




性能面

有する効果は2つ。


①の効果は、『古代の機械巨人』と『古代の機械巨人』のカード名がテキストに記されたモンスターに対する耐性付与。


得られる耐性は発動したモンスター効果のみですが現環境で最もメジャーな除去であり、この耐性を付与できる意義はかなり大きいです。


『古代の機械巨人』を始め、多くの「アンティーク・ギア」モンスターが持つ戦闘時の魔法・罠カード封じと組み合わせれば、攻撃をかなり安定して通せるでしょう。


『古代の機械要塞』の破壊・対象耐性も重ねがけできれば、より安定感が増しますね。




②の効果は、相手モンスターが存在する場合、『古代の機械巨人』を素材指定する融合モンスターを融合召喚するというもの。


更に、この効果で融合召喚したモンスターには3回攻撃能力が付与されます。




場に加えて墓地からも素材にでき、消費を大きく抑えて融合召喚が可能。


その代わり、手札からは素材できず、素材は除外されます。


「アンティーク・ギア」デッキで除外ゾーンの再利用は難しく、素材は使い切りと割り切った方が良さそうですね。




また、場の『古代の機械巨人』1体を素材に含める必要がある点にも注意。


『古代の機械巨人』の展開に複数枚消費してしまった場合、手札融合と然程変わらないディスアドバンテージを負う可能性もあります。




この様に多少の扱いづらさはあるものの、フリーチェーンの融合召喚効果と付随する3回攻撃能力は極めて強力。


3回攻撃はモンスターに限定されず、『古代の機械巨人』を素材指定する融合モンスターの攻撃力の高さも相まって、容易に相手のライフを削り切るパワーがあります。


自然と①の耐性も得られるので、相手ターンでも壁として極めて優秀ですしね。






出典:遊戯王ニューロン

現状、この効果で融合召喚可能な融合モンスターは『古代の機械究極巨人』と『古代の機械超巨人』の2種。






出典:遊戯王ニューロン

積極的に融合召喚したい融合モンスターは貫通効果と3回攻撃能力の相性が抜群に良い『古代の機械究極巨人』でしょう。


「アンティーク・ギア」融合モンスターの戦闘時効果とこのカードの①で耐性も強固であり、多くの場面でゲームエンドまで持ち込めそうです。




総じて、元々決定力の高めな「アンティーク・ギア」デッキで決定力と場持ちの両方を更に補強してくれる、非常に大味なブースト要員。


やや上振れ気味の性能では有りますが、サーチも容易なのでピン挿しでも充分に機能します。


サーチは上述の『古代の進軍』でも可能ですが、セットできなくなり発動が大幅に遅れるので、『古代の機械司令』の③でフォローしたいところ。




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総評

デッキの回転力・展開力・決定力・耐性・初動の全てが万遍なく強化された贅沢な新規カードたちでしたね。


「アンティーク・ギア」デッキの、強力な大型モンスターで相手を圧倒するという登場初期からの動きはそのままに、安定感を大きく向上させているのはお見事の一言です。


単体でもゲームエンドまで持っていけるパワーを誇る「アンティーク・ギア」融合モンスターが複数体並ぶ様は、見ていて圧巻でしょうね~。




しかし、除去効果に関しては今回も貰えませんでした。


何がなんでも圧倒的なパワーで捻じ伏せるのがコンセプトなのでしょう。






出典:遊戯王ニューロン

そのため、戦闘に強いデッキには突破口が無いままです。






出典:遊戯王ニューロン

戦闘破壊耐性だけならまだ良いですが、「ガスタ」デッキなどが得意とする永続効果の反射ダメージには為す術がありません。






出典:遊戯王ニューロン

『古代の機械猟犬』や『古代の機械魔神』などのバーン効果も存在するので完全に無力とまでは言わないものの、純正「アンティーク・ギア」デッキだとこれらのデッキが厳しい事には変わりありませんね~。


この辺りは徹底しています。


それでも、私を含めた原作・アニメファンにとっては当初のコンセプトを守りつつ安定感を大きく増した、非常に嬉しい方向性の強化だったのでは無いでしょうか?




ただ、欲を言えば「アンティーク・ギア」融合モンスターやリンクモンスターも増やして欲しかったですね~。


既存も融合モンスター4種、リンクモンスター1種と少なくは有りませんが、専用融合を複数持っている以上は融合モンスターの選択肢を多く持ちたいです。






出典:【公式】遊戯王OCG

逆に、同弾では融合モンスターが存在しなかった「ライトロード」に関連融合モンスターが追加されていますしね。

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出典:遊戯王アニメオリジナルカードwiki

それに、ちょうど「アンティーク・ギア」には未OCGに融合モンスターが3種存在しています。


これら「アンティーク・ギア」の未OCGも回収されて欲しいところです。

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リンクモンスターも、専用リンク2がいる以上はより上位種のリンクモンスター欲しいですしね。




最後に

出典:【公式】遊戯王OCG

以前の記事でも触れましたが、「アンティーク・ギア」も「ライトロード」も『ワイト』関連カードも「ライト・オブ・デストラクション」に収録されていました。

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やはり、「レガシー・オブ・デストラクション」は「ライト・オブ・デストラクション」を強く意識したパックなのでしょう。






出典:遊戯王ニューロン

その割りには何か忘れられている気がするけど……。






まだGXテーマが属性「デュエリストパック」のパッケージを取っていませんし、もしかして光属性の「デュエリストパック」は「アルカナフォース」がパッケージだったり?






出典:【公式】遊戯王 デュエルリンクス

斎王がパッケージのパックとか、めちゃくちゃ強烈ですね……。

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